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地震・津波に備える

いつ、どこで起こるか分からない地震や津波。
巨大地震が発生すると、揺れによる建物の倒壊や津波の襲来だけでなく、電気・ガス・水道といったライフラインが止まることも想定されます。
地震・津波による被害を最小限に抑えるためには、日頃の備えが大切になります。

これだけは知っておきたい、地震・津波に備えるポイント

  1. 耐震化や家具固定で命を守る!
    建物の耐震化や家具の固定など、できることからやっておく!
     
  2. 早く、遠く、高くへ避難する!
    津波からの避難は、海から遠くて高い場所へ行き、引き返さない!
     
  3. 備蓄品を備えておく
    最低3日間は支援が来ないことを前提に、非常持出袋や備蓄品を準備しておく!
     

地震を知る

地震に備える

1.四日市市に想定される地震

駿河湾から熊野灘、四国沖を経て日向灘沖まで続く海底の溝(トラフ)のことを南海トラフと言い、南海トラフ付近では、過去100 ~ 150 年の間隔で巨大地震が発生しています。
また、四日市市周辺には、活断層が多数存在し、歴史的に見ても伊賀上野地震(1854 年)、濃尾地震(1891 年)などが発生し、多くの被害が生じています。

南海トラフ地震を詳しく知りたい方は、こちら!

活断層による地震を、詳しく知りたい方は、こちら!

2.過去にどんな地震が?

写真提供:石原産業株式会社四日市工場

1944年(昭和19年)12月、昭和東南海地震が、2年後の1946年(昭和21年)には昭和南海地震が発生しました。
四日市地域では、全半壊の建物1,263戸、死者22人の被害が記録されています。
当時世界一を誇った、石原産業株式会社四日市工場の大煙突は1/3が倒壊しました。

3.被害想定はあるの?

平成25年度三重県地震被害想定結果によると、四日市市における各地震の想定震度は次のとおりです。

●「南海トラフ地震(理論上最大クラス)」…震度7から5強

三重県地震被害想定結果

●「養老・桑名・四日市断層帯による地震」…震度7から6弱

三重県地震被害想定結果

 震度の目安 

震 度5弱5強6弱6強7
人の感じ方大半の人が揺れに恐怖を感じ、ものにつかまりたいと感じる。大半の人が、物につかまらないと歩くことが難しいほどのゆれ。立っていることが困難になる。立っていることができず、はわないと動くことができない。立っていることができず、はわないと動くことができない。
建物の中の様子固定していない家具が移動することがあり、不安定なものが倒れることがある。テレビが台から落ちたり、固定していない家具が倒れることがある。固定していない家具の大半が移動し、倒れるものがある。ドアが開かなくなることがある。固定していない家具のほとんどが移動し、倒れるものが多くなる。固定していない家具のほとんどが移動したり倒れたりし、飛ぶこともある。
耐震性による違い壁に軽いひびや亀裂が入ることがある。壁にひびや亀裂が入ったり、補強されていないブロック塀が崩れることがある。耐震性の低い木造の建物が傾いたり、瓦が落下したりする。耐震性の低い木造の建物は、傾いたり倒れたりするものが多くなる。耐震性の低い木造の建物は傾くものや倒れるものがさらに増える。耐震性の高い木造の建物や、耐震性の低いコンクリートの建物にも被害が及ぶことがある。

参考:平成25年度三重県地震被害想定結果

4.緊急地震速報ってなに?

最大震度5弱以上の地震が推定される場合、気象庁からテレビやラジオ、携帯電話などを通じて緊急地震速報が発表されます。
速報発表から強い揺れが来るまでの時間は、数秒から数十秒であり、必ず的中するとは限りませんが、自分や家族の命を守るため、最大限に活用しましょう。

 

ただちに身を守る行動を!

出典:気象庁ホームページ

5.地震が発生したらどうしたらいいの?

大きな地震が発生したときは、あわてずに冷静に対応することが命を守ることにつながります。けがをしてしまっても、病院では重傷の方が優先されてすぐに診てもらえないこともありますので、包帯やばんそうこう等、応急手当グッズを各自で備えておきましょう。

また、家から避難する場合は、通電火災を防ぐため、「避難する前にはブレーカーを落とす」ということを覚えておきましょう。(通電火災・・・停電が復旧し、通電が再開される際に発生する火災のこと。)

揺れを感じたり、緊急地震速報が鳴ったときは

6.地震への備えはどうしたらいいの?

阪神・淡路大震災では、亡くなった方の8割以上は、建物の倒壊などが原因です。けがをした方の半数近くは家具の転倒が原因です。早めに家の耐震診断・補強、家具の固定を行いましょう。

① 住宅の耐震化
昭和56年5月31日以前に建てられた木造住宅(旧耐震基準)の場合には、必要に応じて補強を行いましょう。
四日市市では木造住宅の無料耐震診断や、耐震改修費用の補助制度を実施しています。

四日市市の耐震対策助成

② 家の周りの固定
地震が発生した時に、家具の転倒等により、怪我をしたり、閉じ込められたりしないように準備しておきましょう。

ひとり暮らし高齢者宅等家具固定事業

参考リンク

参考:気象庁 | 地震発生のしくみ (jma.go.jp)
参考:気象庁 | 南海トラフ地震について (jma.go.jp)

津波を知る

1.四日市市に想定される津波

中央防災会議資料(平成13年6月28日)に加筆

南海トラフ地震は、100~150年の間隔で定期的に発生しています。四日市市も、地震と津波による被害が発生しました。前回の昭和東南海・南海地震から75年が経過しており、次にいつ発生してもおかしくないといわれています。また、伊勢湾にも、伊勢湾断層帯があり、津波の発生源となる可能性があります。

2.四日市市で発生した津波の記録

1707年(宝永4年)、マグニチュード8.6規模のわが国最大級の巨大地震である宝永地震が遠州灘から四国までの沖合を震源として発生しました。
「四日市市史」に「家屋の倒壊・破損おびただしく、田畑・宅地・井溝・堤防・橋梁等の破損するもの無数であった・午後3時前に俄然大高潮襲来し海岸堤防を破壊し、町中浸水甚だしく・・・」といったことが記されており、四日市市でも過去に津波の被害を受けています。

3.想定ではどうなる?

四日市市津波避難マップ(平成27年3月全戸配布)より転載

平成25年度三重県地震被害想定結果によると、「理論上最大クラスの南海トラフ地震」が発生した場合、四日市市では沿岸の広い範囲で浸水することが予想されています。

四日市市津波避難マップ

津波の速さや被害をイメージしてみよう☝

  • 水深が深いところでは、ジェット機なみの速さ!
  • 50cmの津波で、人は流される!
  • 木造住宅であれば、津波の高さ2mで倒壊、1mで半壊の被害がでることもある!

4.津波警報、津波注意報の違いは?

気象庁は、地震が発生した時には地震の規模や震源をすぐに推定し、これらをもとに沿岸で予想される津波の高さを求め、地震が発生してから約3分を目標に、大津波警報、津波警報または津波注意報を発表します。

種類発表基準
大津波警報予想される津波の高さが、高いところで3mを超える場合
津波警報予想される津波の高さが、高いところで1mを超え、3m以下の場合
津波注意報予想される津波の高さが、高いところで0.2m以上、1m以下の場合であって、津波による災害の恐れがある場合

5.津波から身を守るためのポイント

本市では、第1波津波が70数分後に四日市市に到達する想定となっています。まずは遠くて高い場所へ避難してください。遠くに避難できない場合は、最寄りの津波避難ビルや高い建物へ避難してください。

 まずは 遠くて高い場所へ避難 

四日市市では、津波避難目標ラインを設定しています。大きな揺れや長く続く揺れを感じたらできるだけ早く、津波避難目標ラインより山側へ避難しましょう。車で避難する場合、混雑により渋滞が発生することが考えられます。原則徒歩で避難しましょう。

 遠くに避難できない場合は  最寄りの津波避難ビルや高い建物へ避難

四日市市では、127箇所の津波避難ビルを指定しています。(令和5年4月現在)
逃げ遅れてしまったら、近くの津波避難ビルなど、その場その時の状況に合わせて最も安全と思われる場所で身を守りましょう。

津波避難ビルの場所は「避難場所を知る」から確認できます。
避難場所を知る

6.避難指示の発令区域について

気象庁から津波警報または大津波警報が発表された場合、四日市市では、津波避難マップにある津波浸水想定区域にある地区に避難指示を発令します。
地震発生から、本市への津波の到達時間は70数分後の想定となっていることから、海抜5m地点を結ぶ津波避難目標ライン(図の赤線)を目指して避難いただきますようお願いします。

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各種ハザードマップ
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