近年、各地で豪雨の被害が発生しており、四日市市でも過去に大きな被害が発生しています。
風水害は、地震・津波とは異なり、事前にある程度の予測が可能です。台風や豪雨のメカニズムを理解し、自分にとって最適な避難のタイミングについて考えてみましょう。
これだけは知っておきたい、台風・大雨に備えるポイント
大雨や台風などにより、土砂災害、洪水(河川の氾濫)、高潮などの被害が発生する可能性があります。
本市は、海・山・川といった自然に恵まれている一方で、様々な災害の危険性を有しており、過去にも、土砂災害、洪水(河川氾濫)、高潮による被害が発生しています。
伊勢湾台風
昭和34年9月26日に発生した伊勢湾台風では、台風通過時が伊勢湾の満潮時と重なったこともあり、潮位が高くなったことから、四日市では富田・富洲原地区を中心に、死者 115人、家屋の全半壊合わせて 3,695戸、床上浸水15,125戸、床下浸水 3,064戸という未曾有の高潮被害を出しました。
昭和49年7月豪雨
昭和49年7月25日には、梅雨末期の集中豪雨で、内部川・鹿化川・天白川など多くの中小河川が決壊・氾濫し内堀町では1階屋根近くまで濁流が押し寄せて一時孤立状態となりました。
東海豪雨
平成12年9月11日から12日にかけて、本州上の前線に台風14号からの暖かい湿った空気が継続的に流入したため、長時間にわたって雷雲が発生・発達し、市内北部および中部の臨海部において浸水等の被害が出ました。
(1)土砂災害
土砂災害のおそれのある区域は、土砂災害警戒区域として、三重県により指定・公表されています。
現在、順次指定作業が進められており、今後指定される予定の地域については、「三重県土砂災害マップ」を参考にしてください。
土砂災害の予兆現象
このほかにも・・・こんな時は注意しましょう。
(2)洪水
四日市市を流れる河川の流域に「千年に一度」発生すると予想される大雨が降り、河川が氾濫して洪水が発生した場合の浸水想定区域(氾濫した水の拡がる範囲)です。
このように、本市の24地区全てで浸水の可能性がありますので、事前に河川の水位や今後の降雨状況などの情報を入手して、逃げ遅れないための避難のタイミングをご検討ください。
(3)高潮
高潮は、台風等の気圧の低下による吸い上げ効果や強風による吹き寄せ効果などで発生する水害です。高潮の浸水想定区域については、過去最大クラスの台風が最も影響を及ぼす経路を通過した場合を想定して作成されています。
○中心気圧 910hPa ※発生確率五百年~数千年
○移動速度73km/h
突発的な災害では避難情報の発令が間に合わないことも想定されます。行政に依存しすぎることなく、自らの判断で避難行動をとることが原則です。
以下のポイントを踏まえ、自分自身の避難について考えてみましょう。
ポイント1 自分の安全を確認する!
災害から身を守るためには、まず、自分の家や、学校、勤務先、またその道中の安全を確認しておく必要があります。
ハザードマップで災害の危険個所を確認するとともに、安全な避難場所について確認しておきましょう。
ポイント2 避難のタイミングを知る!
人は「自分は大丈夫だろう」という考えを持つ生き物です。
キキクルでは、川の水位や、台風の進路などが確認できるため、自分はいつ避難を開始したら良いか、平時から考えておき、災害時にはこれらの情報を常に入手することで避難のタイミングを逃さないよう準備しましょう。
→ キキクル(四日市市カスタマイズバージョン)
ポイント3 適切な場所に避難する!
避難と言われて連想するのは、体育館で多くの人が避難生活を送る光景ではないでしょうか。
しかし、避難とは、難を逃れることで、浸水が1メートル以下であれば、自宅の2階へ上がり、安全を確保することも1つの「避難」の方法です。
市が指定する指定緊急避難場所や指定避難所だけではなく、親戚知人宅、車中泊など、自分に合った避難先を事前に決めておきましょう。
各種ハザードマップ
四日市市公開型GIS(地理情報システム)
災害に備えた備蓄
家庭でできる降雨対策(PDF)
住まいが被害を受けた時に最初にすること(PDF・内閣府)