地震のしくみ
地震を引き起こすプレート
地震は、プレートがぶつかりあう時に生じた、プレートの境界や内部のひずみが、一気に放出されることで起こると考えられています。
プレートとは、地球の表面を覆う大小10個以上の固い板状の岩盤のことで、岩盤の厚さは数10Kmにもなります。これらのプレートは現在も年間数cm動いています。
日本列島は、下の図のように周囲を4つのプレートに囲まれています。陸のプレートであるユーラシアプレートと北アメリカプレート、海のプレートである太平洋プレートとフィリピン海プレートです。
日本で起こる地震の種類と発生のしくみ
日本で起こる地震の主な原因には、「海溝型地震」と「直下型地震」の2種類があります。
海溝型地震
この地震はプレートの境界で起こるため、被害が広範囲になるほか、揺れの周期が長いのが特徴です。このタイプの地震では、プレートが海水も一緒に跳ね上げるために大きな津波が起こる場合があります。東海地震、東南海地震、南海地震はこのタイプの地震です。
海のプレートと陸のプレートがぶつかったところでは、陸のプレートよりも重い海のプレートが陸のプレートの下に沈み込みます。
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海のプレートは、陸のプレートの端を一緒に引きずり込みます。
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元に戻ろうとした陸のプレートの端が跳ね上がり、地震が起こります。
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内陸直下型地震
活断層が原因で起こるため、被害の範囲は狭く、揺れている時間は短いですが、縦揺れが大きいことが特徴です。都市の真下で起こることもあるので、被害が必ずしも小さいとは限りません。この地震の例として、阪神・淡路大震災、福井地震、鳥取地震などがあります。
海のプレートに引きずり込まれることにより、陸のプレートの内部では、押されたり引っ張られたりする力が働きます。
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陸のプレートの弱い部分にひずみが蓄積し、岩盤に割れ目ができます。こうしてできた割れ目を断層と言います。
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蓄積されたひずみに耐え切れなくなったとき、断層は一気に動き、地震が起こります。
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